筋肉で解決しないために。

日々出会うモノに対する考察をしたり、主に以下のテーマに関して書いています。 データサイエンス/人工知能/AI/機械学習/DeepLearning/Python//数学/統計学/統計処理

プレゼン入門1_プレゼンを作り始める前に

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こんにちは、ワタルです。

読むだけでプレゼンが上手くなるプレゼン入門講座をはじめることにしました。

はじめに

実は私、学生時代から学会発表などでプレゼン発表する機会が多く、その経験からビジネスプレゼン大会(1000人規模)で優勝したことがあったりして、人前でプレゼンすることに苦手意識があまりなく、むしろ得意だと思っているところで。

そのため自分自身のための言語化や整理も兼ねて、どんな風に考えてプレゼン作っているかをまとめてみようかなと思います。

少しでも皆さんのプレゼンに貢献できたら嬉しいです。
ちなみにcoconalaでプレゼン資料添削もやってるので、良かったらお仕事ください。
エントリの最後にリンク載せておきます。

プレゼン入門シリーズの構成

今の所、このプレゼン入門シリーズは全10回くらいを想定しています。

第1,2回目 作り始める前にすること

第3,4回目 図の作り方、色の使い方等、デザインについて

第5,6回目 おすすめPower Pointショートカットについて

第7,8回目 細々としたテクニック

第9,10回目 話し方、立ち振る舞い、発表練習について

この様な内容を各2エントリくらいずつかなと思っています。
もちろん書き進める中で変わることはあるかもしれません。

それでは、よろしくお願いします。

このエントリの目的

このエントリでは、私が"資料を作り始める前に必ず行うべき"だと考えていることについてまとめています。

プレゼンをしなければいけない状況になった時、なんとなく資料を作り始めるのは絶対に無しです。 時間ばかりかかって、何を伝えたいのかわからないモノが出来上がります。

私はこうして出来上がった資料は、他人の時間も奪うので"不法投棄された悪臭を放つゴミ"だと考えています。
やめましょう、不法投棄は。

さらに、そういう適当に資料を作る人に限って発表練習すらせずに出てくるから、
発表もまとまってなかったりして、さらに世界の生産性を下げることになります。

少し言い過ぎましたが、
そう言った状況を避けるために、"資料を作り始める前に必ず行うべき"ことを知っていただくことが、このエントリの目的です。


漫画「SLAM DUNK」で例えている部分が多くあります。
読んでいない方にとってわかりにくかったらすみません。
SLAM DUNK」はおもしろいので読んでおいた方が良いと思います。

対象者・目的・内容・順序を考える

その"資料を作り始める前に必ずすべきこと"とは、対象者・目的・内容・順序を考えると言うことです。
ひとつずついきます。

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対象者を考える

まずは、対象者を考えるということについて。

対象者とは、言い換えると、そのプレゼンの受け手、聴者のことです。

対象者を考えるということは、
聴くのは、誰で、どんな状況でそのプレゼンを行うのかを考えるということにほかなりません。

例えば以下の様なことを考えます。
大人数?少人数?
場所は広い?狭い?
資料を配ってのプレゼン?投影?
年齢は?役職は?性格は?
思考や知識のレベルは?などです。

極端なことを言うと、
小学生に専門用語を使っても伝わらないと言うこと、大学教授に基礎から話しても冗長になるだけということ。
この様なことです。

漫画「SLAM DUNK」で例える

漫画「SLAM DUNK」で例えると、海南大付属高校との試合において、
赤木は、マネージャーの彩子に対し、「いいからテーピングだ!」と発言する印象的なシーンがあります。

一般的な人に「いいからテーピングだ!」と言っても、
「テーピングってなに?」「テーピングって何かの検査のこと?」「もう試合には出ないって意味なのかな。。」
などとわけのわからないことになりそうですが、

「テーピングとはどんなものか。」「どんな効果があるか」を理解しているマネージャーの彩子に対しては、
「いいからテーピングだ!」という最小限の言葉で、相手に行動まで促させることに成功しています。

対象者を考えることは、全く時間を要しませんが、
少なくともこの様なことを回避することができるというメリットがあります。

さらに次の目的を考えるときに非常に役に立ちます。

まとめです。

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目的を考える

次は、目的を考えるということについて。

目的を言い換えると、
そのプレゼンを受けた相手に、プレゼン終了後にどんな行動をしてほしいか、ということになります。

つまり、誰に、何を、どうしてほしいのか。ということです。
具体的を書くと、

  • セミナーに来たお客さんに、この商品を、購入してほしい。

  • 山田部長に、この企画を、承認してほしい。

  • 学生に、この講義を、理解してほしい。

  • マネージャーの彩子に、テーピングを、してほしい。

稚拙な例になってしまいましたが、このような感じです。

そして、この様にプレゼン資料に入れてしまいましょう。
プレゼン冒頭で宣言することをお勧めします。

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これをしっかり明言するだけで、もう迷いません。
登壇者と聴者は、伝え/伝えられようとする共同体の様になります。

その行動に必要な情報を説明すればいいし、聴者は行動に必要な部分だけ聞けば良くなり、話が格段に伝わりやすくなります。

プレゼンは、登壇者が伝えたいことを説明して、聴者が登壇者の意図を想像する様な連想ゲームではありません。
始めから答えを言うべきです。

まとめです。

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内容を考える

次は、内容を考えるということ。 ここまで話してきた通り、プレゼンの目的は、プレゼン終了後にどんな行動をしてほしいか、に尽きます。

必然的に、内容は、
対象者が行動するために必要な情報になります。
私は、以下の項目について埋める形で考えています。

目的概要理由まとめ

  • 目的とは、プレゼン終了後にどんな行動をしてほしいか

  • 概要とは、その企画概要

  • 理由とは、その企画の詳細やメリデメ

  • まとめとは、目的や概要のまとめになります。

漫画「SLAM DUNK」で例える

プレゼンを漫画「SLAM DUNK」における「いいからテーピングだ!」で例えると、

目的:
マネージャーの彩子に、テーピングを、してほしい。

概要:
テーピングによる治療箇所の詳細、テーピング材の詳細、締め切り日時

理由:
①テーピングで固めないとプレーできない現状

②自分がプレーすることによるメリット
(→牧 紳一の脅威について)

③自分がプレーすることによるデメリット
(→自身の骨が折れてもいい、歩けなくなってもいいと考えているため、デメリットは無視できる)

まとめ:
理由の一覧+「いいからテーピングだ!」

この様な感じでしょうか。
まとめます。

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順序を考える

最後に順序についてです。

プレゼンにおける順序は2種類あります。
結論を先に置くか、後に置くかです。

多くの場合で結論を先にすべきだと思いますが、長めの講演などでは結論を後に置いた方が効果的な場合もあります。

メリデメをまとめておきます。

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漫画「SLAM DUNK」で例える

結論を先に置く場合:
「いいからテーピングだ!」 → なぜなら...

結論を後に置く場合:
「皆さんは私がこの試合に懸ける気持ちをご存知でしょうか?」 → 「1年生の時からずっと全国制覇を...」 → 「いいからテーピングだ!」

この様になります。

まとめ

最後に、このエントリをまとめておきます。

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第1回目は以上です。

次回もよろしくお願いします。

coconalaでプレゼン資料添削もやってるので、良かったらお仕事くださいね!

coconala.com