筋肉で解決しないために。

日々出会うモノに対する考察をしたり、主に以下のテーマに関して書いています。 データサイエンス/人工知能/AI/機械学習/DeepLearning/Python//数学/統計学/統計処理

Machine Learning Team Building Pitchに参加してきました[資料あり]

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Machine Learning Team Building Pitchに参加してきましたので、 感想と資料共有エントリになります。

connpass.com

会場はこんな感じ

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目次

LT1 データとやりたいことがないのに機械学習屋を採用するな / 私たちはこうやっていまのチームを作り上げた

メモ

  • その会社にあるデータはなんなのか(そのデータの強み、弱み)、それをどうしたいか、を明確にすることがまずは基本
  • データ収集が先!モデリングがあと!
  • 研究室にパイプを作ってそこから学生を引っ張ってくる
  • チーム初期は強みが被らない様にする(マネジメント、数学、実装...)

研究室にパイプを作ってそこから学生を引っ張ってくるってすごいですね、弊社もそれやりたい...

LT2 顧客に価値を提供する “ラボ” チームとは

メモ

  • データ分析、機械学習を中心にやることが多すぎる
    • 何が、誰が足りてないか考えて、フォーメーションを組む。
      • とはいえ、個人技頼みになってしまった。
        • 仕事が個人競技という認識を捨て、スクラムを組む。何にフォーカスすべきかを明確にする。
  • 他のチームに依存せず、協力できる関係を作る。価値提供のためのフィーチャーチームを作る

紹介されていた参考図書

大規模スクラム Large-Scale Scrum(LeSS) アジャイルとスクラムを大規模に実装する方法

大規模スクラム Large-Scale Scrum(LeSS) アジャイルとスクラムを大規模に実装する方法

LT3 クックパッドと研究開発部門(特に機械学習周り)について。

speakerdeck.com

メモ

紹介されていた参考図書

LT4 AI・機械学習立ち上げ(2017年7月)から中長期計画(2021年3月)-採用、チーム構成、プロダクト、マネジメントについて。

メモ

  • エムスリーのAIチームはML engではありません。
  • 目指すチーム
    • ◯十億円規模の利益貢献を目指す
  • 強いって何
    • 高い専門性と広い周辺知識、エンジニアリング力...
    • 強い人が無名のチームに入るわけはない。
      • 外部へ向けて情報発信をする。登壇準備ドリブンで。
  • 強い人と面白いプロダクトを作りたい!と思ってもらえる様にする
  • 最初のプロダクトを成功させることが重要
    • スモールで始める
    • 2番目のプロジェクトは1番目と近い領域に。
  • 優秀な人事がとても重要

自身が強くなることと、優秀な人事を見つけることがキーだと感じました。

パネルディスカッション

抜け漏れあると思いますので...

  • Q.機械学習エンジニアって他のエンジニアと違うの?デプロイ等々の分担ってどうしてる?

    • あまり違わないと思う。スクラム組むよりそれぞれ得意なことをやったほうが良いと思う(@m_nishiba)
    • 機械学習は誰でも触れる時代になった時に、それでも差別化できるスキルはあると思っている(@taison124)
  • Q.採用は大変?

    • 採用はめちゃめちゃ大変です。エンジニアリングとサイエンス力が両方高い人はなかなかいないので。どちらかが高い人を採用してもう片方は入社してから伸ばして欲しいと考えている。(@taison124)
  • Q.スクラムやってますか?

    • 昔はスクラムしていたがやめた。機械学習タスクは高いスキルが必要でワークしなかった(@r_takahama)
  • Q.中途半端な知識を持っている人からチームを守る方法は?

    • 会社の規模によるが、きちんと戦えば良いと思う。(@r_takahama)
    • 自分たちで全部できる様になる。中途半端な人の知識を凌駕する。または、その人と相乗効果を出せる状況を作ることが大事だと思う。(@m_nishiba)
  • Q.できる様になった時にやめちゃう問題について

    • 魅力的なチームを作るしかない。でもやっぱりは辞めちゃう人はいる。キャリアアップしてくれるならそれで良い。(@m_nishiba)
  • Q.機械学習人材の年収バブルへの対処法は?

    • 数年前のゲーム人材と同様な様相。愚直に技術者としての魅力を出していくしかない。(@taison124)
    • 環境もあるが、全ての会社が給料出せる様になって、機械学習エンジニアがプロダクトをきちんとプロダクトに価値を出していけば、全員が高給になることもあるのでは?(@r_takahama)
    • 落ち着いていくと感じている。転職ばっかりするのはやはり良くないと思っていて、会社毎に存在する様々な前処理に慣れてから機械学習エンジニアはバリューを出せると思っている。転々としていると、本人の価値が上がっていかないと思っている。(jharashima)
  • Q.ドメイン知識を持った上で、プロダクトの課題抽出が重要だと考えているが、これはどなたが考えているのか

    • 半分は多部署、半分は自分たち。(jharashima)
    • プロダクトマネージャーの勉強をしている。誰がどこをやる、ではなく全員が考えていくことが大事だと思う。(@m_nishiba)
  • Q.MLチームの目標設定について

    • 利益目標がある。ストレッチ目標がある。(@m_nishiba)
    • 評価は(機械学習という性質上)不確実性が高いので難しい、やってみないとわからない部分が多い。技術的な難しさを理解するテックリードをつけた。(jharashima)
    • 何をやったかを愚直に話すことで評価している。(@taison124)
    • 基本的に他人の評価をしない。会社の成長が個人の給料に反映される。サボる人はいない採用をしている。目標設定は重要かもしれない。(@r_takahama)
  • Q.多くのエンジニアはお金(利益)を目標にすることに抵抗感があるのでは?

    • 利用者数に置き換えたりもしているが、自分の成果がお金で示される方が楽で良い(@m_nishiba)
  • Q.ポテンシャル採用はどんな軸で評価しているか。

    • 次の世代を背負ってくれる人かを想像する。自分から興味を持ってなんでも取り組んでくれる人。(@taison124)
    • ML系人材に関しては、そこまでMLに詳しくなくても良いと思っている。エンジニアリングの素養がしっかりしていれば問題ないと感じている。精度1%をあげることも大切だが、タスクの設計の方が重要と考えている。(jharashima)

当日の質問はここSlidoにあります。

終わりでーす!
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